学位論文の見え方~放送大学リポジトリと他大学のそれ~

 最近,大学のリポジトリが見やすくなりました.

多くの大学で同様のシステムが利用されつつあるので,検索し易さがあります.

それで思ったのですが,放送大学のリポジトリでは,博士論文が最上位の層にあるので,OPEN度合いが他大学と比べ物になりません.

例えば東大は,各研究科や学部の層が一層下にあり,ここに下って初めて教育学研究科・教育学部の博士論文が見えてきます.

しかし,もっともっと深いところに博士論文が置かれている大学も少なくありません.

放送大学は,1つの学部しかないし,学生が書いた論文の公開はありません.

修士論文も,オープン・フォーラムという修士論文集に優秀な一部の学生の論文が掲載されているだけです.

それでも,ネットで公開はしていません.

しかし,博士後期課程は違います.

放送大学の博士論文は,リポジトリの最上層にありますので,検索の多さが他の大学の博士論文に比べて尋常ではありません.

もともと,放送大学の博士後期課程は,入試前の指導教官とのやり取りが禁止されていますし,倍率も僕の時(二期生)で約10倍はありましたので話題になりました.

だからか知りませんが,博士論文へのアクセス数,ダウンロード数が他大学と比較しても圧倒的に多いです.つまり,晒され度が半端ありません.

僕の博論は,現在でダウンロード数が2200を超え,参照数は2400超えです.しかも,全世界から見られて,ダウンロードされています.もちろん,日本からのアクセスやダウンロードが多いですが,8月や9月はアメリカからのアクセスが異常に多かったです.

そこで,今は博士論文を英訳しているところです.

日本語なんて読めないでしょうし.(^^;)

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